赤外線通信とは

今、なぜ赤外線なのでしょうか?
有線、無線、光などの通信手段は、それぞれの利点を活かした通信に使われ、棲み分けがなされています。
その中での赤外線通信の特徴とは、いったいどんなものでしょうか。

赤外線通信技術利用のメリット

  • メリット1:セキュリティ
    膨大な情報が飛び交う現代社会では、通信を行なう上でも情報の秘匿性を重要視しなければなりません。情報が拡散する無線通信とは違い、指向性の強い赤外線通信は相手の特定が可能なため、高い秘匿性を維持できます。
  • メリット2:人体への影響
    車内や人の集まる場所などでの通信は、人体への影響が懸念されます。赤外線通信は、テレビのリモコンなどで使用されていることからも分かるように、人体にも安全な通信ですので、人込みの中でも安心して使用できます。
  • メリット3:データ通信速度
    最高速度が100Mbps程度の無線通信に比べ、赤外線通信は1Gbpsの可能性を秘めています。また、無線よりはるかに波長が短いため簡単にブロードバンド通信が可能となり、動画などの大容量データを高速で配信したいといったニーズに最適です。

通信方式と速度・データ量

IrDA赤外線通信方式は、IrDA物理層を規定する通信方式によって、それぞれ通信速度が異なります。

通信方式 通信速度
Bit/Sec(bps)
(Byte/Sec)
文字情報
5000文字
10k Bytes
画像情報
2M ピクセル
500k Bytes
音楽情報
Mp3 3分30秒間
3.5M Bytes
SIR方式 115k bps
(10kByte/Sec)
1秒 48秒 318秒
MIR方式 1M bps
(125kByte/Sec)
0.08秒 4秒 28秒
FIR方式(IrSimple方式) 4M bps
(500kByte/Sec)
0.02秒 1秒 7秒
VFIR方式 16M bps
(2.0MByte/Sec)
0.005秒 0.25秒 1.75秒
UFIR方式 100M bps
(12M Byte/Sec)
0.0001秒 0.04秒 0.3秒

IrSimpleとは

IrSimple(IrSC)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、シャープ株式会社、早稲田大学およびイーグローバレッジ株式会社が共同で開発を行なった高速赤外線無線通信方式です。
IrSimpleは互換性を重視するためにも、現在のIrDA方式に根本的な変更を加えるのではなく、拡張を与えることで現在あるハードウエアの能力を最大限に引き出し、最適化を行なうことで実質の通信速度を向上させることができます。

  • 装置発見手順、接続切断手順の最適化
  • データ転送の最適化
  • 単方向手順の拡張
  • 従来のIrDA通信とIrSimple高速通信の共存


IrSimple高速通信のプロトコル構成

500kByteのイメージ転送の場合

従来のIrDA方式を最適化 装置発見手順、接続手順の最適化 データ転送の最適化 単方向手順の拡張 従来方式とIrSC方式の共存可能

IrSimpleの2つのモード

1.双方向モードによる信頼性確保:従来のIrDA通信と同等の信頼性を保ちつつ、転送方式を最適化し、高速化を実現。 2.単方向モードによるプロトコルの簡素化:転送方式の高速化とともに単方向通信を可能にする。

  • IrSimple™は、Infrared Data Associationの登録商標です。