赤外線通信の構造

赤外線通信を行なうためには、下記のものが必要になります。

ソフトウエア / ハードウエア構造

  • 通信プロトコル
    通信を行なう際の、機器間の相互的な約束を指します。通信手順、通信規約とも呼ばれます。
  • ENDEC / コントローラ
    情報を符号化し(変調:ENCODE)、復号化して元のデータを取り出します(復調:DECODE)
  • トランシーバー
    電気信号を光信号に変換し、光信号を電気信号に変換します。

IrDAにおけるソフトウエアとハードウエアの構造例

DMA(Direct Memory Access):
コンピュータシステム内でのデータ転送方式の一つです。CPUを介さずに各装置とRAMの間で直接データ転送を行ないます。

プロトコルについて

基本プロトコル

TinyTP(IrDA Infrared Transport Protocol)
データ転送の取りこぼしが起こらないようにデータの流れ(データフロー)を制御します。
IrLMP(IrDA Infrared Link Management Protocol)
物理的な通信経路に変えて、論理的な通信経路を上位層に提供し、管理します。
IrLAP(IrDA Infrared Link Access Protocol)
通信相手の選択、接続、切断、基本的なデータ転送をつかさどります。
IrPHY(IrDA Serial Infrared Physical Specification)
通信を行なう物理媒体の規定。IrDA通信の距離、角度、速度などをここで規定します。

アプリケーションプロトコル

IrOBEX(IrDA Infrared Object Exchange Protocol)
赤外線オブジェクト交換プロトコル
IrCOMM(IrDA Infrared Communication Protocol)
赤外線シリアル転送プロトコル
IrTranP(IrDA Infrared Transfer Picture Protocol)
赤外線画像転送プロトコル
IrMC(Infrared Mobile Communication)
携帯電話のための赤外線プロトコル
IrLAN(Infrared Local Area Network)
赤外線LANのためのプロトコル
IrBurst(IrDA Hi-Speed Contents Exchange Protocol)
100Mbps高速コンテンツ配信システム
IrFM(IrDA Infrared Financial Messaging)
赤外線電子決済システム。携帯電話などのPTD(Personal Trusted Device)にクレジットカード機能を装備し、IrFMを使用することによりセキュアなカードデータの送信を行ない、磁気読み取り装置などのカード不正使用を防ぐことができます。

番外 当社ソフトウエア・アーキテクチャー・コンセプト

ソフトウエアポーティングの際に必要とされる、メモリーの最適化、超高速化、汎用性(OS、CPUに依存しない)を実現するリンクエボリューション独自のソフト開発技術は、現在多くのお客様より高い評価をいただいています。

Universal OBEX
  • 複数のアプリケーションに対応
  • IrDA、Bluetooth、TCP/IPに対応
  • OBEX Ver1.3 プロトコルに準拠
  • 事象駆動型アーキテクチャー(イベントドリブン、省電力化)
  • 複数のOBEXサーバー、クライアントアプリケーションを同時に制御(コンテキスト、ステート管理)
  • CPU / OS に依存しないコード(内部ステート管理)

ユニバーサルアプリケーション対応 Universal OBEX

  • IrFM(金融決済用赤外線通信規格)
  • IrMC(携帯電話用赤外線通信規格)
  • IrTran-P(デジタルカメラ用赤外線通信規格)

など、種々のアプリケーション・ソフトウエアに対応可能です。

マルチトランスポートレイヤー対応 Universal OBEX

Bluetooth、Internet、RS232などの通信規格に対応可能です。

高速化対応

  • IrSIR:115Kbps
  • IrMIR:1Mbps
  • IrFIR:4Mbps
  • IrVFIR:16Mbps
  • IrUIR:100Mbps  ※IrBurst(100Mbps以上)開発中

すべてに対応可能な最適化アルゴリズムです。

UP Version への対応

トランスポート層、OBEXのUP Version対応には既存アプリケーションの変更を必要とせず、容易にVersion UPができるアーキテクチャーを採用しています。
抽象化レイヤーの採用により、HW、CPU、OSなどに柔軟に対応可能です。